インディアンジュエリーのシンボルマーク
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インディアンジュエリーのシンボルマーク
インディアンジュエリーに描かれた模様には、特別な意味が込められています。自然界にあるものをはじめ、身の回りのもの全てから気づきや学びを得て感謝するという、人間の本来あるべき姿が示されています。
歴史と伝統を誇るインディアンジュエリーの代表的なシンボルマークをご紹介します。
シンボルマーク
太陽(サン)
インディアンの間では、太陽は人間界すべてのものを作った創造主であり絶対神とされています。空に照り輝く太陽は、遠い宇宙に住む神様が人間の暮らしを見守るための窓と信じられてきました。
月(ムーン)
月は、すべてのものの守護者とされています。特に、夜の闇を守る大切な存在です。平静や、落ち着きを象徴します。いつも遠くから人間たちを見守って、幸せへと導いてくれる存在です。
三日月(ナジャ)
「ナジャ」は三日月のモチーフです。女性の子宮に形が似ていることから、子宝のお守り、女性のお守りとされてきました。また、母なる大地と繋がるという重要な意味も持ちます。
水(ウォーター)
すべての人間、動植物に必要なものです。カラカラに渇いた地を潤して、命を与えてくれることから、大地を潤し生命を宿すという意味のモチーフとされました。平和や生命の象徴でもあります。
特にホピ族は大切にしてきました。
雲/雨雲(クラウド)
雨を降らせてくれる存在です。人間はもちろん、すべてのものに必要な水をもたらしてくれることから、恵みや吉兆を表します。
雨(レイン)
雨は人間をはじめ、地上のすべてに必要な水をもたらしてくれる大きな恵みです。このことから、豊作や、豊かさを象徴するモチーフとなりました。
稲妻(サンダー)
嵐とともに訪れる雷は、災害というより、むしろ雨をもたらしてくれるありがたい存在です。雷が落ちる恐ろしさよりも、雨がもたらされるという幸いが上回ります。俊敏さ、迅速さを表すモチーフです。
山(マウンテン)
大きくそびえる山は、有り余る富を表しています。
山脈(マウンテンス)
広大な大地に連なる山々。そのモチーフは、水をはじめとする大自然の恵みが示されています。
羽根(フェザー)
神様に最も近い存在である鷲は、神様に人間の思いを伝えてくれる生き物です。その羽根は、神様と交信するための重要なアイテムとして用いられました。お祓いにも使われました。
また、鷲が羽根を羽ばたかせて飛び立つことから、飛躍することや運気を上げることを象徴します。
さらに、歓迎と友情、平和も表しています。インディアンは友情を深めたしるしとして羽根をプレゼントする風習があり、このことから羽根のペンダントを身につけることによって真実の友情が得られるという意味が持たれます。
熊(ベア)または(ベアパウ)
インディアンたちの間では、熊は人を真実へと導く動物といわれてきました。勇気、強さ、力、権力、リーダーシップを表すモチーフです。熊の足跡も同じ意味を持ちます。
鷹(イーグル)
生き物の中で最も高くまで勇猛に飛ぶ鷲は、太陽の近くまで飛んでいける唯一の存在です。そこから、最も神様に近い存在とされてきました。名声やリーダーシップ、将来性の象徴です。
ココペリ(実りの精霊)
ココペリ」は、人々に安住の地を与え、大地に実りをもたらすという精霊です。トウモロコシの粉を背負い、笛を吹きます。その笛を吹くことによって、豊作、子宝、幸運などがもたらされるといわれています。インディアンの文化において最も有名になった精霊です。
サンダーバード
サンダーバードは、インディアンの神話に登場する伝説上の巨大な鳥です。嵐を呼び、雷を招き、その目からは稲妻が走ると伝えられています。火を象徴し、無限の幸せを運んでくるといわれています。リーダーシップを象徴します。
矢(アロー)
自分自身を守る存在です。
交差する矢(クロスト・アロー)
クロスした矢は、友情の証を表します。
折れた矢(ブロークン・アロー)
矢が折れた様子は、平和を表します。
十字(メディスンホイール)
輪と十字で描かれた図形です。
始まりも終わりもない「輪」という世界観を表し、また東西南北の方向や色、人種、季節などをはじめとする様々な意味が4つの要素に分かれ、調和などを表します。また、十字はインディアンにとって神聖な数字である「4」を表し、輪は全てのものと自分はつながっていることを意味します。
インディアンジュエリーは、単なるファッションアイテムではなく、そのマークに意味があり人の心の在り方を教えてくれる神聖なものです。