レザーアイテムのメンテナンス方法
目次
レザーアイテムのメンテナンス方法
基本的に同じ革でも制作工程の違いにより手入れ方法が違い、ソファーやカバー等によく使われる化学製品による加工方法のクロム鞣し革と、
一方、ルイヴィトンの取っ手部分や、ヌメ革と呼ばれるタンニン鞣し革は、昔からの伝統的加工で自然の物を使い加工しています。
革本来の持ち味を生かす加工方法により、汚れたり、傷が付きやすく、水が着くと水シミになったりします。
ヌメ革は初期のメンテナンスが先のエイジング具合にかなり影響してきます
ナチュラルレザーの楽しみエイジングがキレイに出来るようメンテナンス方法を紹介します。
クロム鞣し革のメンテナンス方法
ブラシによるブラッシングのみで十分です。
ヌメ革のメンテナンス方法
基本は毎日ブラッシング。
初期のヌメ革は、傷が付きやすく、ダメージを受けやすい。
革には毛穴があります。毛穴に汚れを入り混まさないのと同時に、表面をブラッシングします。
雨の日や湿気の多い日は、休ませます。
毎日、手に触れる物は、特にオイルメンテナンスは不要ですが、人間の肌と同じように乾燥してかさついている時は、少しオイルやクリームで栄養を与えます。
オイルメンテナンスは、まずは目立たない所に付け、しばらく待ちます。
オイルを付けた初めは、その部分だけ色が濃くなりますが、徐々にほぼ元の色に戻っていきます。
シミにならなそうであれば、全体にオイルを塗っていきます。
いずれも塗る量は少しで大丈夫です。
あまり大量に塗ると、ベタつきや革のコシが無くなったりします。
オイルを塗った後は、1日程、馴染ませる為に、休ませます。
休ませた後は、ブラッシングをしてメンテナンス完了です。
革は、デニムの色も吸収しますので初期の段階では、ウォレット等は、ポケットに入れるのは控えめに。
また、ヌメ革は、汚れ自体が独特の「味わい」にも
なるので、ぜひ楽しみながら育ててあげてください。
Q&A
■油シミについて
ついてしまった油汚れは、
残念ながらとるのが難しいです。
革は、水分や汚れを吸い込む性質を持ってますので、この場合革の内部にも油が浸透している可能性大です。
しかし、薄い油シミでしたら、
革の裏からマッサージするようにこすることで、
繊維のなかを油分が移動し、
少しは、目立たなくさせることができるかもしれません。
■水シミについて
うすい水ジミの場合は、
全体を綺麗なタオル等を水で濡らして水拭きすることによって
少し目立たなくさせることができます。
もし汚れたら、なるべく早急に
お手入れをすることが大事です。
水分の汚れに対し、クリームなどの油分を使うと
逆に汚れにフタをしてしまうので、避けましょう。
■油性ボールペンのインクについて
ボールペンの構造上、書いたところに傷をつけて、
そこにインクを流しこむようになっているので、
この汚れをとるのは残念ながら、
非常にむずかしいです。
たとえば、綿棒にアルコールなどをつけて
傷の部分をこするという方法もあるのですが、
同時に革を痛めてしまうリスクがあるので、
あまりおすすめはしておりません。